6  血液透析のはたらきについて

 当院の透析室はこれまで第1透析室と第2透析室の2部署にわかれていましたが、4月から合併しスタッフも両透析室での勤務体制となりました。これからも全スタッフで質のよい看護を目指します。
さて世界的に新型インフルエンザが流行し、不安な毎日が続きますね。ニュ−ス、情報に耳を傾け、適切な対処が必要です。おかしいな・・・と思ったらすぐに病院には行かず、まずは最寄りの保健所に連絡してくださいね。
2回、第3回でお話しした様に腎臓が悪化すると透析導入になります。血液透析は腎臓が働かなくなった時に行われる治療ですが、腎臓の働きのすべてができる訳ではありません。腎臓は24時間働き続けていますが、透析は45時間。しかも週23回ですから、完全でない事がわかりますね。つまり、日常生活(食事・水分摂取・運動・薬の飲み方など)の過ごし方が大切になります。

〜血液透析のはたらき〜

1.      尿毒素を取り除く

2.      余分な水分を取り除く

3.      電解質を調節する

4.      血液のpH調整をする(酸性・アルカリ性)

第1回で腎臓の働きについてお話しましたが、上記の血液透析の働きをみると透析で補えない働きがあることに気付かれることでしょう。腎臓の働きである血圧の調整、血液を造る働きを助ける(ホルモンの働き)、ビタミンDを活性化する等は、薬を使って補われています。
 
 
 
                                 透析室看護師 森田